全国の旅と名湯を巡る(Ⅲ)

北海道の北の果てから沖縄まで、旅と湯めぐり

タイトル画は別府の鉄輪温泉   北海道知床の野趣満点「カムイワッカの湯」と本州南端;鹿児島指宿温泉の「砂湯」

天人峡温泉; 「天人閣」


天人峡温泉; 「天人閣」






  

  天人峡の「羽衣の滝」


  




天人峡温泉 天人閣


  


旭川は、の昨今旭山動物園が超有名になり、すっかり北の国の全国区になり、2006年度の入園者数は300万人を突破し、月間入園者数が4ヶ月連続で日本一を記録(6~9月)するなど、そのユニークな飼育法など関係者の注目をあびている。

旭川は「川のまち」であるが、アイヌの人々は、忠別川のことを「波のある川」の意味でチウ・ペツと呼んでいた。
しかしこれをチュッ・ペツ(日の川)と勘違いした結果、「旭川」という地名が生まれたとされている。



この後、我らはこの忠別川の上流というか源流域を目指してみた。
有名な「羽衣の滝」の涼味を味わい、見物するためである。

北美瑛から忠別川に沿って先ずは天人峡へ。
天人峡は旭川市からほぼ1時間の山間部に位置し旭川の奥座敷といわれ、外界と完全に隔絶された場所に天人峡温泉もある。
数軒のホテルからなる大雪山麓の小さな温泉郷である。その最奥に建つ天人閣の前から、忠別川沿いに遊歩道がついていて、本流に懸かる敷島の滝とあわせて訪れることができる。
忠別川は、アイヌ語で“波の発つ川”で、その名の通り川の水量も多く、流れは荒々しい。
 歩道には木々が高く繁り、炎天下でも陽は葉に遮られて涼しい・・。

遊歩道を歩き始めて凡そ10分、この滝の懸かっている二見川の橋を渡ると、ほぼ正面に羽衣の滝が忽然とあらわれるた。 
山歩きの好きな小生山間で幾多の滝を見物しているが、やはり第一級の滝であった。

羽衣の滝は高さにして国内第3位で270mだという。 
因みに、1位は称名滝(350m・4段、富山県中新川郡立山町)、2位は雪輪の滝(300m・3段、愛媛県宇和島市)である。
羽衣の滝を後に、さらに忠別川をさかのぼると「敷島の滝」が落ちているという。
高さはあまりないけど、本流に懸かるだけに圧倒される水量で、羽衣の滝から20分ほどの距離であるという。
 

温泉郷は、旭岳温泉とともに東川町にある天人峡温泉で、標高600m、忠別川の激流が作り出した柱状節理の美しい峡谷、天人峡の僅かな傾斜地に4軒の旅館が建っている。
その内、100年の歴史を有する老舗旅館・「天人閣」を訪ねた。



迫力の内風呂



 大自然の中にぽっかりと名物水車風呂

  
  


館内にはそれぞれに露天風呂が付く2つの浴室があり、男性は岩風呂と裸のままで行ける水車の露天風呂となっていた。
これらの2つの風呂がここの売り物だが、立ち寄り湯の場合は男性用タイム(宿泊者は男女交代制)に当たり、女性は利用できないようだ。
内湯の岩風呂はその広さと崖をそのまま利用した壁面の迫力に圧倒される程だ。 これまで入浴した内湯の中で、最も美しい浴室・風呂と言ってもいいだろう。

風呂も床も温泉成分が付着し、鈍い金色と銅から発生した緑青(ろくしょう)のような色調が混ざり合い、これと鶯色の温泉がマッチして、なんとも渋くて味わい深い雰囲気を呈している。
露天風呂は大小の岩石を配置したものでかなり広い。
見上げれば天人峡の直立した荒々しい崖が迫り、下からは忠別川の激流が立てる川音が聞こえてくる。
露天風呂のロケーションとしては一級品と言っていい。
湯の温度はやや低め、かなりの時間入浴することも可能だ。

気分一新、我らは次回を楽しみに、天人峡を後にした。


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