全国の旅と名湯を巡る(Ⅲ)

北海道の北の果てから沖縄まで、旅と湯めぐり

タイトル画は別府の鉄輪温泉   北海道知床の野趣満点「カムイワッカの湯」と本州南端;鹿児島指宿温泉の「砂湯」

層雲峡温泉 「朝陽リゾートホテル」


  
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   層雲峡温泉 「朝陽リゾートホテル」





我らは、茶飲みばなしで一時を過ごし、急ぎ今夜の泊まり宿である層雲峡へ向かった。
親戚宅の神楽岡旭川市)より、旭川の外環道を北に向かい、今人気絶頂の「旭日山動物園」を右手に見る。 

更に、「愛別・当麻・旭川線」の道道140号の山間を行くと、程なく道央道の延長線上にある「旭川紋別道」を愛別I・Cからのる。こちらは無論有料高速道路であるが、今は部分開通のため無料になっているらしい。 



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  朝陽亭リゾートホテル

層雲峡へは「上川・層雲峡I・C」で降りることになる、後は上流部の石狩川に沿って、山域の国道39号線を一路進むとやがて山間地の巨大ホテル群が見隠れする「層雲峡温泉」へ到着である。
今夜の宿「朝陽リゾートホテル」は温泉街の入り口、国道沿いにあるので判りやすい、それにしても巨大なホテルである。 
六階の部屋に通されて更にビックリ、見晴らしのいい二間続きの和室の部屋であり、真新しく気持ちがいい、それもそのはず2004年7月に新しくオープンしたばかりであるという。

建物は石狩川、そして渓谷を背に北東向きに建っており、国道39号を旭川方面から来ると右手にある。地上6階建て地下1階、客室総数227室、全長120mもある横に長い巨大リゾートホテルだ・。 


野口観光(本拠を北海道登別市におき、道内の主要な温泉場に旅館、ホテルの経営、観光産業を行っている)グループが営むホテルで、層雲峡では既に名高い温泉ホテル『層雲峡 朝陽亭』に次ぐ二つ目のホテルでもある。


  

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  豪快な露天風呂と内風呂




先ずは一服茶を入れて、早速ながら温泉入浴である。
浴場は地下一階にあるが、地下といっても薄暗い地下ではなく、実際は明るい緑濃き立派な地上である。
大浴場は「大自然の湯」と銘うって、正面に新緑の世界が広がっている。
露天は森林浴も一緒に楽しめる風呂で、(男女日割交代)森の向こうからは、石狩川のせせらぎが聞こえてくる、イヤハヤ大満足である。
温泉の湯元は当館地下60mから湧き出す源泉で自然放流型、泉質は、若干の硫黄臭が漂う単純硫黄泉、白い湯華が沈殿する濁り湯でもある。 

温泉は尚、こちらのホテルと本館朝陽亭を結ぶ「シャトルバス」が運行されていて、両館の温泉も利用できるらしい。
尚、聞くところシャトルバス以外にも、希望によっては送迎してくれると言う、何とも有り難い話で、就寝前の本館入浴を楽しみにする。


バイキングの夕食を満パン詰めて、お土産等を物色して自宅に送り込み、多少の時間を費やしてイザ本館入浴へと向かおうとした時、大変な事に気が付いた。 

大事なカメラが無いのである。  浴場更衣室に忘れたのだ・・!!。 


既に夜は深かった。
更衣室を確かめても、フロントに尋ねても不明であった。 
長道中の旅の一切をデジカメに収め、その数、数百枚にも及ぶ、カメラ本体はともかく中身は欲しかった。 
本館入浴はおろか、あれこれ想像を巡らし、マンジリともしない夜を過ごす羽目になってしまった。(その割りに意外とグッスリ寝たのだが)。



目覚めて・・、再びフロントにてカメラの一件を尋ねてみた。 
すると、今朝方早く浴場管理者から届出があったという。 
収得物のケースから小生のカメラが出てきたときは、さすがに天を仰ぎ、安堵のため息が出た。
謝礼のことを申し入れたが、ホテル係員は当然の事をしたまでと恐縮していたようで、丁重な礼を申し述べて辞した。 
お陰で、これから先も気持ちよく道中が続けられる。


 

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  黒岳ロープウェイへ通じるチョットした温泉街、足湯もある。


さて、当館宿泊の特典として黒岳ロープウェイの往復券が付いていたので、あまり天気は良くなかったが参ることにした。 
層雲峡の温泉街には、花々で飾られた洒落た街路が下部の国道沿いより黒岳ロープウェイの基部まで続いている。
早速、20分ごとに運転しているロープウェイ・ゴンドラの人となった。
 更に7合目までリフトを乗り継いで上ることになる。

垂れ込めている雲霧はこの辺りから始まり、後は霧中の道中となる。
リフト終点から上部は、7月~8月にかけては高山植物で埋め尽くされ、夢のような風景を楽しめるはずであったが残念の一語である。
 
正面の「黒岳(1,984m)」へは1時間半で登れるし、周辺は「旭岳(2,290m 北海道の最高峰 大雪山系の北部に位置する)、北鎮岳(2,244m)、白雲岳(2,230m)、愛別岳(2,112m)などといった山々が望まれるはずである。



 【大雪山

アイヌの人たちは古来から大雪山のことをカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼び、神々の棲む山として尊んできた。
本州・北アルプスの3000m級と同程度といわれる2000m級の大雪の山々は、広大な自然を抱え懐が深く、日本最大の山岳国立公園であり、その面積は神奈川県に匹敵するという。 

今回はそんな大雪の黒岳周辺を登行散策する予定であったが、天候事情もあり再度挑戦することにした。
大雪の一端から流れ落ちる「流星・銀河の滝」(ともに日本の滝百選に選定)などを国道39号から眺めながら先へ進んだ。



尚、この層雲峡は冬の期間、「氷瀑まつり」でも有名で、過去に訪れたことがある。
層雲峡氷瀑まつりは、層雲峡で冬季に行われるイベントで、氷で造形された建造物やオブジェ、ステージなどが一挙に集まり、夜には七色の光でライトアップされる。
開催されるのは上川町層雲峡、1月下旬~3月下旬に石狩川河川敷で行われる。
利用ホテルは、NTT特約保養所(現在は解消)でも有った、高台にある大型ホテル、「ホテル大雪」であった。



基本情報(日帰り湯が基本)


名 称 層雲峡温泉 朝陽リゾートホテル・朝陽亭
場 所 上川町層雲峡温泉
風 呂 大浴場 大露天 (宿泊者:朝陽亭利用可) 大浴場三ヶ所 大露天二ヵ所
営 業 13:30~17:00 11:00~17:00(閉館)
休 日 ー ー
料 金 大人 700円・小学生 350円 大人800円
交 通 旭川空港より約1時間30分
高速道・上川層雲峡インターチェンジより約25分 ー
問 合 01658-5-3911 01658-5-3211
訪 問 2007年7月 2005年 冬

温泉の成分

泉 質 単純硫黄泉 単純硫黄泉
効 能 高血圧・動脈硬化等 きりきず、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧
湯 温 68度 Ph6.6 73℃
源 泉 地下60mから湧き出す自然放流型、白い湯華が沈殿する濁り湯 ー
温 泉 高温加水○、 加温×、 循環×、 消毒×
    高温加水○、 加温×、 循環×、 消毒×
評 価 ★★★★  5段階で ★★★★






  
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